雑談部の始まり
帝国歴九十二年 朧影の月・女神の日(現代暦:四月上旬)
放課後、ラムリーザは椅子の背もたれに深くもたれかかり、ぼんやりと外の景色を眺めていた。
窓の外には、裏山の景色が広が ...
君のルートしか選ばない
帝国歴九十二年 朧影の月・王の日(現代暦:四月上旬)
休日であるこの日の朝、ラムリーザが目覚めたときには、すでに午前九時を回っていた。
窓辺を斜めに渡る光が、ブラインドの隙 ...
恋の攻略は画面の向こうから
帝国歴九十二年 朧影の月・竜神の日(現代暦:四月上旬)
毎月、竜神の日は学校が休みである。帝国内の学校はどこも同じ仕組みになっている。
休みともなれば、生徒たちは自由に好き ...
四人の音、ひとりの不安 音が始まる前に
帝国歴九十二年 風花の月・創世の日(現代暦:四月上旬)
朝の光が斜めに差し込み、教室には新しい木の匂いが満ちていた。チョークの粉がほんのりと舞って、昨日よりも少し現実の匂いが強い。 ...
春暁に微睡む二人
帝国歴九十二年 風花の月・不死鳥の日(現代暦:四月上旬)
朝、目を覚ましたラムリーザは、いつものように自分の腕の中で寝ているソニアと目が合った。
朝の光は、帝都のそれより柔 ...
軽音楽部、はじめの一音
帝国歴九十二年 風花の月・守護者の日(現代暦:四月上旬)
ポッターズ・ブラフにて――。
エルドラード帝国の帝都シャングリラから見て、南西部に位置する地方都市である。田舎とい ...
笑えと言われて写真を撮られそうな新天地
帝国歴九十二年 風花の月・氷狼の日(現代暦:四月上旬)
やわらかくこぼれるような春の日差しを浴びるこの日、いよいよ帝都を出立して新天地へ向かう日がやってきた。
ラムリーザと ...
似非お嬢様、社交界デビュー
帝国歴九十二年 風花の月・賢者の日(現代暦:三月下旬)
アンテロック山脈は、帝国西端の、隣国ユライカナンにもっとも近い街の西側に連なる山脈だ。そのアンテロック山脈の中腹に、オーバールック ...
翠の衣の彼女、社交界デビュー前夜
帝国歴九十二年 風花の月・月影の日(現代暦:三月下旬)
「ラムリーザ様、今日もソニアはそちらですか?」
午前中、朝食を終えて自室でのんびりしていると、部屋の外からメイドのナンシー ...
戸惑いの制服試着
帝国歴九十二年 風花の月・鍛冶師の日(現代暦:三月下旬)
「そういえば、これから通う学校は制服指定だったね」
その言葉に、ソニアは一瞬きょとんとした顔をする。
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